婦人科診療-避妊
緊急避妊ピル
緊急避妊ピルとは避妊に失敗した、避妊せずに行った性交後72時間以内に緊急的に用いる避妊薬です。
■ 緊急避妊薬が必要な時
・避妊をしなかった・・・?
・途中からコンドームを付けた・・・?
・コンドームが破れた、はずれた・・・?
・レイプされた・・・
■ 当院では下記2つの処方のいずれかを、ご本人の希望で選択しています。
・レボノルゲストレル法:ノルレボ錠のジェネリック(後発品)
公に認められた方法です。服用後の嘔気・嘔吐はほとんどみられません。
ヤッペ法に比べて効果に優れていると一般には言われてますが、実際にはそれほど差がないようです。
料金:8,800円(税込)
・ヤッペ法:プラノバール錠
公に認められた方法ではなく、深刻な副作用が起こっても補償を求める事は出来ません。
服用後の嘔気嘔吐が高頻度です。
料金:4,400円(税込)
■ 作用機序と効果
いずれの方法も作用機序は、直ちに起こりそうな排卵を3日程度遅らせることにあります。
避妊失敗の24時間以内に服用した場合 約95%
避妊失敗の72時間以内に服用した場合 約75%
※服用前に排卵していれば効果がありません。
低用量ピル(OC)
低用量ピルは女性ホルモン配合錠(卵胞ホルモン+黄体ホルモン)のことで、毎日1回服用することにより排卵を抑制し避妊することができます。
服用をやめれば、その後短期間で妊娠することも可能です。胎児にも影響なく安全確実な避妊法です。
■ ピルのメリット・デメリット
・メリット
(1)ほぼ確実な避妊効果がある
(2)月経日を確実に予測できるので旅行などの予定が立てやすくなる
(3)生理痛が軽くなる
(4)月経量が少なくなる
(5)月経周期が正しくなる
(6)ニキビ・肌荒れに効果がある
(7)卵巣がん・子宮体がんの予防効果が認められている
(8)月経前の不快症状(月経前症候群)を軽減できる
・デメリット
(1)静脈血栓症のリスクがある
(2)服用初期に頭痛、嘔気、継続する出血がみられることがある
■ 当院でのピルの処方
トリキュラー28、マーベロン21・28、ファボワール28
それぞれ多少差がありますので、あらかじめご説明しご自身で選んでいただいています。
初めて服用される方は1ヶ月分を処方し、以降は最高4か月分まで一度に処方できます。
■ 料金:1シート(1ヶ月分)
トリキュラー、マーベロン:2,750円(税込)
ファボワール :2,530円(税込)