よくある
質問

クリニックについて

Q1

現在他の産婦人科医院にかかっていますが、先生の説明にどうしても納得できません。岡先生はどのように思われますか?

私は一介の個人開業医であり、公の施設に所属する者でもないし、いわんや評論家ではありません。

どのように考えてもこれだけは言えるという事実に関してなら、あくまでも一般論としてお答えする場合もありますが、他院の診療内容に関する御質問にはお答えできる立場ではありませんので、御理解をお願い致します。

ピル(主として低用量)

Q2

低用量ピルを前日服用し忘れました。どうしたらいいでしょうか?

服用し忘れた日の翌日は2錠服用してください。1錠ずつ分けてでもいいし、2錠同時服用でも構いません。

Q3

低用量ピルを2日間服用し忘れました。どうしたらいいでしょうか?

1日2錠の服用を2日間続けてください。

Q4

低用量ピルの避妊効果は確実でしょうか?

服用開始直後の1周期目は不確実です。2周期目以降はほぼ確実です。低用量でなく「超低用量」なら要注意の製品があります。「LD」とか「ULD」の記載がある製品について、「LD」とは「low dose」すなわちいわゆる低用量で、これの避妊効果はほぼ確実です。「ULD」とは「Ultra Low Dose」すなわち超低用量で、これは避妊効果が不確実と聞いています。ただし超低用量でも「ヤーズ配合錠」と「ドロエチ配合錠」については避妊効果がほぼ確実なようです。

「ほぼ確実」というのは、ピルに限らず絶対に確実な避妊法というのは存在しないからです。

Q5

低用量ピルを服用中ですが、避妊に失敗したのではないかと心配です。緊急避妊ピルを飲んだ方がいいでしょうか?

低用量ピルの服用が初めてだとか、下痢などで腸からの吸収に不安があるなら別ですが、一般的には緊急避妊ピルの追加服用は無意味です。

Q6

低用量ピルを飲んではいけないのは、どういう場合でしょうか?

いくつかありますが、35才以上で15本/日以上の喫煙者、前兆のある偏頭痛のある方、50才以上、が主なものです。個々の場合に応じて御相談ください。

Q7

生理の予定日と行事が重なるので、生理の周期を変更したいです。そのための薬はいつから服用したらいいですか?

生理の発現を早める方法もありますが、薬の服用期間が長めに必要なのと、効果も不確実なことが多いので、一般には遅らせる方法をお勧めしています。次の生理の予定日がほぼ確実なら、その5日前から服用して下さい。殆どの場合はノアルテン錠という薬を用います。あと3-4日で生理が始まるかも知れない場合は、プラノバール錠を用いますが、若い女性では副作用として嘔気がほぼ必発です。低用量ピルを服用中の方なら比較的容易に周期をコントロールできます。個々の場合に応じて御相談ください。

新型コロナウィルス・ワクチン

Q8

新型コロナ感染症予防のワクチンを受けることはできるのでしょうか?

当院では対応しておりません。

Q9

低用量ピルの服用中ですが、新型コロナ感染症予防のワクチンを受けても大丈夫でしょうか?血栓症の危険性があると聞きましたが。

現在のところ、ファイザー製とモデルナ製のワクチンについては、低用量ピルの服用中の接種に問題ないと言われています。アストラゼネカ製のワクチンについては、まだ結論が出ていません。

Q10

妊娠初期ですが、新型コロナ感染症予防のワクチンを受けても大丈夫でしょうか?

受けて下さい。以前は妊娠12週以降まで待つように指導されていましたが、2021年5月以降、日本の厚生労働省も国立成育医療研究所センターも公式見解として、妊娠初期からの接種を推奨しています。副作用や副反応のないワクチンはありえませんが、妊娠中に新型コロナ感染症にかかると重症化しやすいのは事実のようです。

Q11

プラセンタ製剤であるメルスモンの皮下注を続けています。新型コロナ感染症予防ワクチン接種とは間隔を開けた方がいいでしょうか?

日本胎盤臨床医学会の公式見解として、1週間開けるように指導されています。ただしその根拠は明らかなものではないようです。私個人の意見として、あまりこだわらなくていいと思います。

子宮頸ガン予防ワクチン

Q12

子宮頸ガン予防のワクチンには、2価、4価、9価の3種類があると聞きました。どれがいいのでしょうか?

子宮頸ガンの原因はヒトパピローマ・ウィルス(以下「HPV」)です。HPVは実は200種類近くが発見されていて、子宮頸ガンの原因となるハイリスク・グループはその内の半数弱です。しかし実際の子宮頸ガンでウィルスを調べると、60%以上が16型と18型の2種類によるものです。2価ワクチンとはこの2種類のウィルスに対応したものです。4価ワクチンはこの2種類に加えてハイリスク・グループに含まれない尖圭コンジローマの原因となるウィルス2種類にも対応しています。9価ワクチンはこの4価ワクチンが対応するウィルスに加えて、更に5種類のハイリスク・グループのウィルスに対応しています。

現在各自治体が接種券を発行して補助を行っているのは、2価と4価ワクチンのみです。9価については全く補助がないので、1回あたり4万円程度かかります。3回接種が推奨されているので、3回分を10万円程度前納する方法を採っている施設が多いようです。

現在のところ当院では4価ワクチンのみ対応しています。

Q13

子宮頸癌予防ワクチンと新型コロナ感染症予防ワクチンの接種は、どのくらいの間隔を開けたらいいでしょうか?

現時点での公式見解としては2週間です。今後変更になる可能性があります。

インフルエンザ・ワクチン

Q14

妊娠中にインフルエンザ・ワクチンを受けても大丈夫でしょうか?

受けて下さい。ワクチンが胎児に悪い影響を及ぼすことはありません。新型コロナ感染症と同様、妊婦がインフルエンザに罹患すると重症化しやすいとも言われています。ワクチンを受けることで生まれてきた赤ちゃんも、インフルエンザに対する抵抗力を持つことができます。